今週の英語名言は、アメリカ奴隷制廃止運動家フレデリック・ダグラスの言葉です。
"If there is no struggle, there is no progress." (Frederick Douglass)
ヒント:
struggle = 苦闘、懸命な努力
progress = 前進、進歩
文法もシンプルなので、比較的分かりやすいのではないでしょうか。
日本語ではこういう意味になります。
「苦闘なくして前進なし」
フレデリック・ダグラスは、19世紀のはじめに奴隷の子として生まれたアフリカ系アメリカ人です。
20歳の頃、奴隷の境遇から脱出を図って北部に逃亡し、のちに援助を得て、自らの自由身分を買い取りました。
生涯を通して、奴隷制廃止について演説や執筆を行い、エイブラハム・リンカーンにも影響を与えました。
この二人がアメリカ奴隷制廃止運動の中心人物となり、二人とも2月生まれだったため、アメリカでは2月を黒人歴史月間(アフリカ系アメリカ人歴史月間)としています。
日本ではリンカーンだけが有名になっていますが、ダグラスがいなければ、リンカーンが奴隷解放宣言を発布することはなかったかもしれません。
そして、南北戦争の結果、黒人奴隷の解放が表向きは実現したものの、それからも人種差別はなかなか解消されませんでした。
そのような状況で前進を続けることが、どれだけの苦闘・努力を伴ったかは、想像に難くありません。
ダグラスの場合に限らず、どんな目標や夢でも、それが大きなものであればあるほど、より懸命に努力する必要がありますよね。
もし、ゴールへの道のりが辛く難しいものに思えるのであれば、それはきっと、あなたが十分に高い価値あるゴールを設定したから。
自分の目標や夢が正しいものであると確信しているなら、苦闘を恐れないでくださいね。
辛い道のりさえも楽しみつつ、一歩ずつ確実に前進していきましょう!
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