今週の英語名言は、フランスの小説家ヴィクトル・ユーゴーの言葉です。
"There is nothing like a dream to create the future." (Victor Hugo)
ヒント:
nothing like~ = ~ほどのものはない、~に限る
ちなみに、フランス語の方が得意だという方のために・・。
"Il n'y a rien de mieux qu'un rêve pour créer le futur."
日本語では、こんな意味になります。
「夢、これ以上に将来を作り出すものはない」
今から10年前(2009年)、イギリスの素人オーディション番組「ブリテンズ・ゴット・タレント」に、ある女性が出場しました。
いかにも田舎のおばちゃん風の外見で、全く垢抜けないこの女性は、腰を振りながら、ミュージカル女優のエレイン・ペイジのようにプロ歌手として成功することが夢だと言い放ちます。
その言葉に観客は失笑しますが、まもなく耳にした天使の歌声に心を奪われ、スタンディングオベーションとなったのです。
彼女の名前はスーザン・ボイル、そしてその時に歌ったのは、ユーゴーの小説をミュージカルにした『レ・ミゼラブル』の劇中歌「夢やぶれて(I Dreamed a Dream)」でした。
その様子はYouTubeなどで驚異的な視聴回数を記録し、彼女はまたたく間に世界中の注目を浴びることとなります。
決勝では惜しくも2位となりましたが、放送後に出したアルバムは全英・全米チャートで1位となり、幾つものギネス記録を獲得しました。
憧れのエレイン・ペイジからは、「夢を抱く人みんなの模範」と評され、共演も果たしています。
そして、コンサートツアーを行ったり、様々な番組に出演したりと、立派なプロ歌手となりました。(日本の紅白歌合戦に出演したこともありましたね。)
彼女の夢はやぶれることなく、見事に素晴らしい「将来」を作り出したのです。
2012年、ミュージカル『レ・ミゼラブル』が映画化された際に「夢やぶれて」を歌ったアン・ハサウェイは、役を演じるにあたり、スーザン・ボイルのオーディション動画を見て参考にしたと語っています。
スーザンが多くの人に感動と影響を与えられたのは、彼女が夢を追い、番組に応募するという一歩を踏んだからでした。
あなたには、叶えたい夢がありますか?
そのために一歩踏み出してみませんか?
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