今回は、この季節に合わせてクリスマスの英語名言を紹介します。
まず、イギリスの小説家チャールズ・ディケンズの言葉です。
"There seems a magic in the very name of Christmas." (Charles Dickens)
ヒント:
There seems ~ = ~があるようだ
very ~ = ~そのもの
name of ~ = ~という名前
というわけで、日本語にすると・・
「クリスマスという名前そのものに、不思議な力があるようだ」
確かに、クリスマスという言葉を聞くだけで、心がわくわくしてきます。
これまでに数多くの映画やミュージカルになっている名作『クリスマス・キャロル』も、ディケンズが書いたものです。
(作品の誕生を扱ったファンタジー『Merry Christmas!~ロンドンに奇跡を起こした男~』という映画が上映中ですよ。)
ここで紹介した言葉は、その『クリスマス・キャロル』の8年前に出版されたエッセーからです。ディケンズにとって、クリスマスが特別なものであったことがよく分かりますね。
クリスマスといえば、他にも心温まる言葉がたくさんあるので、その幾つかを紹介しましょう。(英語の説明は省かせていただきます。)
"Christmas is a day of meaning and traditions, a special day spent in the warm circle of family and friends." (Margaret Thatcher)
「クリスマスは、意義と伝統を守る日、あたたかい家族や友人に囲まれて過ごす特別な日です」(マーガレット・サッチャー:イギリスの政治家)
「鉄の女」と呼ばれたサッチャーにとっても、クリスマスはやはり特別で、あたたかい気持ちになるものだったようです。
ところで、日本では「クリスマス=恋人たちの日」で、恋人がいないとクリぼっちなんて言われてしまいますが、欧米ではこの言葉にあるように、家族や友人と過ごすことが多いんですよ。
"The only blind person at Christmastime is he who has not Christmas in his heart." (Helen Keller)
「クリスマスに、まったく目が見えない人というのは、心にクリスマスをもっていない人だけ」(ヘレン・ケラー:アメリカの教育家、社会福祉活動家)
言うまでもなく、ヘレン・ケラー自身は目が見えず、耳も聞こえませんでした。でも、心の目と耳でクリスマスを感じ取り、その喜びを味わっていたんですね。
"We should make the Yuletide season an occasion not merely for the giving of material things but an occasion for the giving of that which counts infinitely more ... the giving of self." (J. C. Penney)
「私たちはクリスマス・シーズンを、単に物をあげるだけの機会ではなく、それよりもはるかに大切なもの・・・自分自身を与える機会とすべきだ」(ジェームズ・キャッシュ・ペニー:アメリカの実業家)
自身の名前を付けたJ.C.ペニーという大手百貨店チェーンの創業者の言葉であることを考えると、非常に意味深いですね。
実業家としてクリスマス商戦は大切だったものの、クリスマスの精神を忘れたくなかったのでしょう。
"It is Christmas every time you smile at your brother and offer him your hand." (Mother Teresa)
「兄弟にほほえみかけ、助けの手を差し伸べるたびに、それがクリスマスなのです」(マザー・テレサ:インドで活動した修道女)
誰かにほほえみかけ、助けの手を差し伸べること、これもまた、「自分自身を与える」ことですね。
クリスマス名言には、このようにクリスマスの精神に目を向けたものが多くあります。
最後に、スヌーピーでおなじみのチャールズ・シュルツの言葉をお届けしましょう。
"Christmas is doing a little something extra for someone." (Charles Schulz)
「クリスマスとは、ちょっとした余分のことを誰かのためにしてあげること」(チャールズ・シュルツ:アメリカの漫画家)
素敵な言葉ですね。
別に大きなことでなくてもいいので、クリスマスまでの間、ちょっとしたささやかなことを周りの人にしてみませんか?
そうすれば、きっと心に残る素晴らしいクリスマス・シーズンになるはずです!
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